リアルな恋は落ち着かない
翌日の朝は、寝不足の頭で通勤電車を乗り継いだ。
昼間寝ていたせいもあるけれど、飲み会のことを考えて、ほとんど眠れなかったのだ。
(美瑠久ちゃんには偉そうなこと言っちゃったけど・・・やっぱり、行きたくないな・・・)
今日だけは、はずせない残業が入って終電くらいになったらいいのに。
そうしたら、飲み会欠席でも仕方ないと部長も思ってくれるはず。
けれど、部長はたいてい、飲み会の日は残業無しを提唱している。
緊急性によるだろうけど、多分残業はないだろう。
(もう、仕方ない・・・)
今日さえ終われば、明日からまた連休だ。
そう考えたら、まりんちゃんと会う数時間ぐらい、なんとかがんばろうと思った。
(大丈夫。離れていれば、きっと大丈夫・・・)
最寄り駅を降りた、会社へ続く大通り。
歩きながら、呪文のようにそんな言葉を頭の中で繰り返していると。
「橘内さーん!おはようございまーす!」
後ろから聞こえた元気な挨拶。
この声はきっと美瑠久ちゃんだと、私は後ろを振り返る。
「おは・・・」
(!?)
「昨日は突然すみませーん!私、いてもたってもいられなくって!体調大丈夫ですかあ?」
「う、うん・・・。というか、美瑠久ちゃん、今日はいつもとずいぶん雰囲気違うけど・・・」
振り向いた瞬間、私はとても驚いた。
普段、「ゆるふわ」「モテ系OL」という可愛らしい雰囲気の装いである美瑠久ちゃんだが、今日は、会社よりクラブに行く方が似合いそうな、セクシーでかっこいいファッションで身を固めていたからだ。
昼間寝ていたせいもあるけれど、飲み会のことを考えて、ほとんど眠れなかったのだ。
(美瑠久ちゃんには偉そうなこと言っちゃったけど・・・やっぱり、行きたくないな・・・)
今日だけは、はずせない残業が入って終電くらいになったらいいのに。
そうしたら、飲み会欠席でも仕方ないと部長も思ってくれるはず。
けれど、部長はたいてい、飲み会の日は残業無しを提唱している。
緊急性によるだろうけど、多分残業はないだろう。
(もう、仕方ない・・・)
今日さえ終われば、明日からまた連休だ。
そう考えたら、まりんちゃんと会う数時間ぐらい、なんとかがんばろうと思った。
(大丈夫。離れていれば、きっと大丈夫・・・)
最寄り駅を降りた、会社へ続く大通り。
歩きながら、呪文のようにそんな言葉を頭の中で繰り返していると。
「橘内さーん!おはようございまーす!」
後ろから聞こえた元気な挨拶。
この声はきっと美瑠久ちゃんだと、私は後ろを振り返る。
「おは・・・」
(!?)
「昨日は突然すみませーん!私、いてもたってもいられなくって!体調大丈夫ですかあ?」
「う、うん・・・。というか、美瑠久ちゃん、今日はいつもとずいぶん雰囲気違うけど・・・」
振り向いた瞬間、私はとても驚いた。
普段、「ゆるふわ」「モテ系OL」という可愛らしい雰囲気の装いである美瑠久ちゃんだが、今日は、会社よりクラブに行く方が似合いそうな、セクシーでかっこいいファッションで身を固めていたからだ。