リアルな恋は落ち着かない
(だから本当に、仕事に必要なことしか話をしていないんだよね・・・)


けれど、五十嵐くんの誤解だけは、なんとか解きたいと思っている。

このままはやっぱり困るし、課長が知ったら、それこそ大迷惑に違いないから。


(会社ではもう話せない。となると、あとはもう社外で話すしかないけれど・・・)


プライベートで誘うなんて、それこそ、私にはできそうもない。

どうしたものか・・・と、悩んでいた矢先のことだった。

ももさんから、五十嵐くんとの飲み会の日取りが決まったという連絡がきた。


(そうだ・・・。それがあった!)


当初の私は、その提案に猛反対をしてたけど。

こうなってしまった今、その飲みの席は私に与えられた唯一のチャンスの場だと思った。


(美瑠久ちゃんは気にしなくていいし、ももさんがいれば心強いし・・・)


とにかく、この日にきちんと誤解を解いてしまおう。

私はそう決意して、飲み会の日をある意味心待ちにした。









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