苦手な言葉レンタルします!
山口佳代は、二杯目のチューハイを美味しそうに飲み干して呟いた。

「このお店、本当に美味しい!川崎さんっていつもこんなお店に女性を誘ってるんですか?」

「ネットでねみつけたんだよぉ~。それに俺そんな女性なんか誘わないし」
そういいながら川崎はポケットの巾着を掴んで、ベッドインベッドインと呟いた。

「山口さんは特別だからね!」
「そんな、何が特別なんですかぁ~?」
「仕事もテキパキこなすし、何より笑顔がとっても可愛いしね!」

少し酔って潤んだ山口佳代の目をしっかりと見つめながら口にした川崎の台詞は、その言葉の意味以上に女心を射ぬいていた。
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