恋はシミュレーションで!
渚ちゃんの言葉に耳を疑ってしまった…
は?ゲーム?
…は?…はぁぁぁ―――!??゛
「ゆ、夢じゃないの…!?」
やべっっ…声に出してしまった…
「あれ~?あたし達の話盗み聞きぃ~??」
中条が近づいてきた。昼休みのこともあり、俺は反射的に後ずさりしてしまった…。
黒木さんは目を丸くして驚いている様子で、
「ま、真琴…!?」
「あ、あのー…。
進藤さんの生徒手帳を届けに…」
俺はあえて冷静を装って生徒手帳を差し出した。
「あ!それは私の!なぜあなたが?」
生徒手帳を受け取る進藤さんを見た渚ちゃんはあきれた様子だ。
「ちょっと~麻紀ってば気をつけてよね?
バレちゃったらゲームにならないじゃない」