恋はシミュレーションで!
「ガキで悪かったな…」

「まぁまぁ。女のことならおれに任せろ!学園1の情報通とはおれ様のことよ♪」

得意げに言うリョウはまだ髪のセットを続けている。

「…青野渚ちゃんってどんな子?」

「渚ちゃん学校でも有名人だぜ?なんせ両親はすげー有名な社長で海外暮らしだとか」

そういえば、朝親の姿が見えないと思った。

「お前一緒に住んでるんだから風呂とかのぞきほうだいだよな♪」

「な、なんで知ってんだ??」

俺がそう言うとリョウはピタッとセットを止め、動揺しながら振り返ってきた。

「え゛…!?あー…え~っと……あ゛!!
渚ちゃんに聞いたんだよっ」

「…なんだ?すげー怪しいんだけど…」

変な焦りを見せるリョウは胸ポケットから紙切れを差し出す。

「ななななに言ってんだよぉ~。
これ俺の番号だから登録よろしく!
グッバイ!まこっちゃ~ん♪」

リョウは逃げるように去って行きやがった…。

なんで俺と渚ちゃんが一緒に住んでること知ってんだ?
渚ちゃんってリョウと仲いいのかな…?
渚ちゃぁ~~~~ん゛(泣)


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