Fw:添付画像あり
「千尋はミスコン常勝だし有名だからねぇ。
てか川崎君知ってる!?蛍はね、あの超有名雑誌、Infiniのモデルなんだよ。しかも二人親友だし、一緒に歩いてると凄いんだわこれが」
はぁ……と溜め息をつき、どこか遠くを見つめる藤本とは対照的に、葉月は顔を赤くして俯いている。
だが俺は、その雑誌がどういう物かをイマイチ把握出来ていない。
「アンフィニー?フランス語か何かの雑誌?」
小野田から貰った弁当をその蓋に乗せ、卵焼きを突きながら言うと、藤本と小野田は呆気に取られた様な顔をした後、腹を抱えて笑い出した。
「あははっ!川崎君天然って言われるでしょ!」
「つーか俺、あの雑誌の名前がフランス語だなんて今まで考えた事すら無かったし!」
俺はそんな二人を無視して、スパゲティーに箸をのばす。
藤本は見た目とは違い、中々家庭的な奴だな。
なんて事を思った。
「あ、俊君、明日から私がお弁当作ってこようか?てか作ってくるね!決定」
葉月がこれ名案とばかりに胸の前でパチンッと手を合わせると、胸の赤いリボンと、黒い髪が揺れた。
そしてニコニコと微笑んで俺を見た。