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「はぁ〜、涼しい」
美優はそう言ってセーラー服の襟をパタパタと扇ぎ、涼しい空気を服の中に取り込んだ。
その開いた襟からは胸元が見え、下着が見えそうだった。
「下着見える」
俺がその胸元を見下ろしながら言うと、美優はパタパタと扇いでいた手を思い切り襟に押し付けた。
そして俺を見上げて睨み、顔を赤くした。
「俊幸君のエッチ」
「言わない方が下心あるだろ。学校ではすんなよ」
学校でそんな事をしているなら、クラスの男共にサービスしまくりだろう。
本人に自覚が無くても、美優の幼さの残る顔立ちは愛らしく、くりくりとした大きな二重の目は小動物の様で、あまり高くない鼻やぽってりした唇も、その魅力を何倍にもしているのだから。
「学校じゃしないよ、俊幸君の前以外じゃ……」
美優はボソッと呟き、俯いた。
こんな時やっぱり、どうして俺達は義兄妹なんだろうと悔やむ。
もしこんな関係じゃなかったら、抱きしめて、甘い言葉を囁くのに。
「お前ももう十六歳なんだからさ、もっと男の目を気にしろ」
そんな煩悩を払う為、説教じみた事を言ってしまう。
これが兄としてあるべき姿だと思うから。