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どうやら美優は、俺の弁当を作ってくれるつもりらしい。
親父の弁当も美優が作っているらしかった。
でもそういえば、葉月が明日から弁当を作ってくれると言っていた。
「……明日はいいよ、購買で気になるパンがあってさ」
葉月のせっかくの好意を無駄にするのも悪い気がして、明日だけは葉月の弁当を頂こうと思った。
「ん〜、分かったぁ。じゃあ明後日からね」
「頼むよ」
俺がそう言うと、弁当を作る事が余程嬉しいのか、美優は満面の笑みを浮かべた。
例え義兄妹という関係でも、こうやっていつまでも笑い合っていられるなら、それも良いかもしれないと思った。
いつか美優が彼氏を連れて来たら、俺が見定めてやろう。
そして何発か殴ってやる。
「俺から奪ってみろ」なんて事を言ってしまうかもしれない。
それまで、俺はこの気持ちを表には出さないでおこう。
美優の全てを、俺が守っていこう。
それがきっと、美優を悲しませない為の、一番の方法なのだろうから……。