Fw:添付画像あり

多少引き攣った笑顔で言ったお礼に、葉月はキラキラした笑顔を浮かべた。

ようやく小野田達が戻ってきて、俺は安堵しながら二人を見る。

「飯〜早くぅ飯〜」

小野田は飯が食える事が嬉しいのか、缶ジュース片手に鼻歌を歌いながら、俺の隣の席に腰を下ろした。

「あぁー、その巾着可愛い」

藤本は二つの弁当を持って、小野田が座るの前の席に腰を下ろし、俺の机に乗っかったピンクの巾着を見て言った。

「ひゅう〜、さっすがイケメンは弁当も違うな」

小野田はその巾着を見て、ひゅうひゅうと口で言いながらからかってきた。

「……あぁ、良いだろ?」

俺はそれに対し、皮肉っぽい笑顔を見せてから巾着の口を開け、弁当箱を取り出した。

乗ってこない俺に、小野田はチェッと言って、炭酸が放出される音をさせて缶ジュースのタブを開けた。


「そうだ葉月、弁当なんだけど、妹が明日から作ってくれるみたいなんだ」

昨日の事を思い出し、自分の弁当箱を開けている葉月に言った。

葉月の気持ちは嬉しかったが、知り合ったばかりの女の子に毎朝弁当を作らせる訳にもいかないだろう。
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