Fw:添付画像あり

「美優、どうした?」

声の方を向くと、薄暗くてあまり姿は見えないが、すぐ傍にパジャマ姿の美優が立っていた。

いつの間に部屋に入ってきていたのか。

「ちょっと、寝れなくて。ノックしたんだけど返事ないから、寝てると思った」

「あ、そっか……」

俺はノックの音に気付かなかったらしい。

それほど夢中になって空を眺めていたのか、あるいは既に夢の中だったのか。

「一緒に、寝て良い?」

そう言った時の表情は分からなかったが、俺が返事をする前にベッドに上がってきた。

ベッドの軋む音がし、俺の心臓は大きく動いた。

美優から目がそらせない。

片脚ずつ膝から乗せていき、俺を見下ろす感じで顔を覗き込んできた。

月の光が美優の顔を半分照らし、優しい微笑みが見えた。

顔が近づき、唇が触れそうな距離になる。

このまま顔を上げて、その唇に口づけてしまいたかったが、俺は下唇を噛み締めその衝動を堪えた。

美優は、ベッドの真ん中に寝転んでいた俺の、少し空いたスペースに、体を俺の方に横に向け寝転んだ。

「美優……」

「ねぇ俊幸君」

俺の言葉を遮り、美優は俺の腕に体を擦り寄せた。
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