caramel popcorm
……その夜は、寝れないんじゃないかって思ってたけど。不思議と良く眠れた。
きっと、部屋の電気を全部消す事なく、そしてオレンジの電気にしていたせいかもしれない。
**********
ケントに話があると言って、自分の家に呼んだのは間違いだったかもしれない…。
「ゃ…やだ!! 放してっ!!」
彼を睨み付ければ、冷たい目で逆に睨み返されてしまった。
ソファに押しつけられた私は暴れて、フローリングの床に転がり落ちた。
頭や体のあちこちを床やソファの足なんかにぶつけて痛いけど、今はそんな悠長な事を言ってる暇はない。
「ケ、ケントッ!! やめてよ!」
「うるさい!!」