caramel popcorm
必死に抵抗するけど、所詮、男と女で力の差は歴然。
…おまけに、頬を殴られてしまった私は一瞬、目眩を感じた。
「ッう…」
でも、殴られても私はケントを拒絶し続ける。
誰か、助けて…助けて!!
何で家に呼んだんだろう…。
何で外で「別れよう」って言わなかったんだろう…。
何でケントと付き合いだしたんだろう…。
何で…何で……。
頭の中がグチャグチャになって、意識が一瞬だけ飛んだ瞬間…。
私の上に乗っていた重みが、フッとなくなった。
「……ぇ…?」
目を瞑っていた私は、ソォッと開けて見ると…。
「…パパ……」