caramel popcorm
そう言って、私に抱き付いて来た。
ギャッ!!
な、な、ななな何ですか突然!?
「今日、何も予定ないんだよね? 一緒に帰ろうよ」
「へ? ぁ、ああ…そうね」
次から次へと話し出すケントの様子に私はただただ、驚くだけ。
ケントの様子がいつもと違う…。いつもなら、もっと陽気って言うか…、明るいのに何で今日はキザっぽくない?
そう思いつつ、私は手元荷物を片付けようと歩き出せば…、ケントが一緒に歩き出した。
い、イヤ…。歩き出したのは構わないんだが…。
ケント? あなたの手が、私の腰に添えられているのですがぁ!?
昨日まで手を繋いでたんだけど…、いきなり腰かよ!
恥ずかしくて顔を下にして、教室を出れば皆が廊下に入り乱れて、誰も私の腰にケントに触られている事に気付かない。