【改訂版】異世界でわたしは恋をする
「着替え終わりました?」
扉越しにイザベラが声をかける。
「終わりました」と言葉を返すと、イザベラは料理の乗った移動式のテーブルを引いて部屋へとやって来た。
朝食は、コンソメスープにあっさりしたドレッシングのかかったサラダ、それに焼きたてのパン。
ベーコンやソーセージのようなものもある。
ホテルの朝食メニューのような食事。
いつもは毎朝納豆と味噌汁をかき込むだけの味気のない朝食だったから、ゆっくり味わいながら食事が摂れるのは、正直嬉しい。
椅子に腰掛けると、目の前には出来立ての料理が並び、美味しそうな匂いが充満する。
「いただきます。あ、今日もウィルは来るの?」
「はい。昨日と同じ、日の入りのあたりにいらっしゃいます」
ウィルは私を気遣ってなのか、毎日夕方に部屋へとやってきては、夕飯を一緒に摂りながら私と話をする。
そこではいつも、私の世界のことについて話すのが日課になっていた。
私のいた世界はここの世界とはまるっきり違うらしく、それはもう興味津々で色々と聞いてくるのだった。
ウィルが楽しそうに聞いてくれるから、ついこっちも話が長くなってしまって、毎日、闇が深くなるまで話し込んでしまう。
王子がする仕事なんて想像つかないけど、でも私の相手をする暇もないほど本当は忙しいはず。
なのに毎日私に付き合ってくれて、なんだか申し訳なく思う。
扉越しにイザベラが声をかける。
「終わりました」と言葉を返すと、イザベラは料理の乗った移動式のテーブルを引いて部屋へとやって来た。
朝食は、コンソメスープにあっさりしたドレッシングのかかったサラダ、それに焼きたてのパン。
ベーコンやソーセージのようなものもある。
ホテルの朝食メニューのような食事。
いつもは毎朝納豆と味噌汁をかき込むだけの味気のない朝食だったから、ゆっくり味わいながら食事が摂れるのは、正直嬉しい。
椅子に腰掛けると、目の前には出来立ての料理が並び、美味しそうな匂いが充満する。
「いただきます。あ、今日もウィルは来るの?」
「はい。昨日と同じ、日の入りのあたりにいらっしゃいます」
ウィルは私を気遣ってなのか、毎日夕方に部屋へとやってきては、夕飯を一緒に摂りながら私と話をする。
そこではいつも、私の世界のことについて話すのが日課になっていた。
私のいた世界はここの世界とはまるっきり違うらしく、それはもう興味津々で色々と聞いてくるのだった。
ウィルが楽しそうに聞いてくれるから、ついこっちも話が長くなってしまって、毎日、闇が深くなるまで話し込んでしまう。
王子がする仕事なんて想像つかないけど、でも私の相手をする暇もないほど本当は忙しいはず。
なのに毎日私に付き合ってくれて、なんだか申し訳なく思う。