【改訂版】異世界でわたしは恋をする
悔しい、悲しい、切ない、苦しい。

色んな感情が入り混じって、涙を止めたくても止めることが出来ない。


悔しいのはからかわれたから。

悲しいのはそのキスに感情はなかったから。

切ないのは気付いてしまったから。

苦しいのは諦めなければいけないから。



わかったの。
私はウィルに恋をしてる。

でも、私ははこの世界の人間じゃないから。

帰れる手段があるなら、帰らなくてはいけないから。


ウィルには私よりもいい人がいるはず。

私がひとりだから助けてくれるだけで、それ以上はなにもない。


ウィルの隣にいれるのは、私じゃないの。



分かっているのに、どうして涙が止まらないの?

どうしてこんなに苦しくならなきゃいけないの?


・・・早く帰りたい。

こんなに苦しいのなら、早く帰る方法が見つかればいいのに――――

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