【改訂版】異世界でわたしは恋をする
6 真相
夜が明ける前から、城の中はパーティーの準備で騒がしくなっていた。
騒がしいのもあるけれど、こんなぐちゃぐちゃな気持ちで寝られず、結局朝になってしまった。
のそりと起きて鏡を見ると、目は充血し腫れて、顔も浮腫んいる。
泣きすぎてしまった結果だ。
「ひどい顔・・・」
パーティーは午後からだけど、それまでに顔の腫れが引くだろうか。
本当はこんな状態で出たくはない。こんな気持ちで人前に出たくはない。
ずっとこのまま部屋に引きこもっていたい。
でも、出なくちゃいけない。
「・・・しっかりしろ、自分」
ぱん!と両頬を叩く。
これは、『お仕事』よ。
大人なんだから、気持ちを切り替えてしっかりやらなきゃ。
式典が午前中に城下街の大聖堂で行われるため、早くから王達は出払っているらしく、一人での朝食だった。
朝食を済ませた後、慌しく準備に入る。
といっても私はただされるがままにいるだけで、イザベラをはじめ何人かの待女がやってくれた。
気を利かせてイザベラは、泣きはらしたひどい顔がわからないように化粧を施してくれた。
「ありがとう、イザベラさん。あんなひどい顔だったのに。化粧でなんとかなるものね」
とはいっても、目の充血だけは誤魔化せない。
パーティーまでに治ればいいけど。
「あまり寝ていらっしゃらないのでしょう?無理なさらないで下さい。体調が宜しくなかったらすぐ殿下に仰る様にして下さいね」
「うん・・・大丈夫よ。ありがとう」
騒がしいのもあるけれど、こんなぐちゃぐちゃな気持ちで寝られず、結局朝になってしまった。
のそりと起きて鏡を見ると、目は充血し腫れて、顔も浮腫んいる。
泣きすぎてしまった結果だ。
「ひどい顔・・・」
パーティーは午後からだけど、それまでに顔の腫れが引くだろうか。
本当はこんな状態で出たくはない。こんな気持ちで人前に出たくはない。
ずっとこのまま部屋に引きこもっていたい。
でも、出なくちゃいけない。
「・・・しっかりしろ、自分」
ぱん!と両頬を叩く。
これは、『お仕事』よ。
大人なんだから、気持ちを切り替えてしっかりやらなきゃ。
式典が午前中に城下街の大聖堂で行われるため、早くから王達は出払っているらしく、一人での朝食だった。
朝食を済ませた後、慌しく準備に入る。
といっても私はただされるがままにいるだけで、イザベラをはじめ何人かの待女がやってくれた。
気を利かせてイザベラは、泣きはらしたひどい顔がわからないように化粧を施してくれた。
「ありがとう、イザベラさん。あんなひどい顔だったのに。化粧でなんとかなるものね」
とはいっても、目の充血だけは誤魔化せない。
パーティーまでに治ればいいけど。
「あまり寝ていらっしゃらないのでしょう?無理なさらないで下さい。体調が宜しくなかったらすぐ殿下に仰る様にして下さいね」
「うん・・・大丈夫よ。ありがとう」