【改訂版】異世界でわたしは恋をする
・・・ウィード?


聞いた事もない国。

私の知ってる世界地図の中に、そんな国はないはずだけど。


「ウィード・・・国?それはヨーロッパにある国なの?それとも最近新しく出来た国?そんなニュースやってたかな・・・」

「よーろっぱ?・・・なんでしょう?そんな国はございませんよ?ここはこの世界で一番大きな国ですが」

え?

どういうことなの?知らないって・・・。



その時、扉が開いた。


「起きたのか?」

低く透き通るような声。

「皇太子殿下。はい、先程」

ドアの入り口に立っていたのは、とても綺麗で高貴な男だった。

身長は180は軽くあるだろうか。

イギリス王族の正装のような服を着ていて、服で隠れてはいるけれど、鍛えていると分かる筋肉質な身体をしている。

ライトブラウンのさらりとした髪、そしてアーモンド型の目の奥に輝く、宝石のような淡いブルーの瞳。

あまりの美しさにドキッとしてしまう。



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