春色の輝き
私たちは、ケーキ屋さんを出た。
それから、デパートに行って、肉や、魚、野菜をいっぱい買った。
充分すぎるくらい。
家に帰る途中、亮ちゃんと、私は、じゃんけんをして帰っていた。
あ、家着いた。
「じゃあ、せーので驚かすよ。」
私がそう言うと、亮ちゃんが、
「分かった。」
と、納得してくれた。
「じゃあ、行くよ。せーの!」
ガチャッ
「ケーキ買ってきたよー!」
あれ?誰もいない。
どうして?
「亮ちゃん?」
急に電気が明るくなった。
「亮、叶哇。高校入学おめでとー!!!」
わっ!びっくりしたぁ!
茉希ちゃんが大声で叫んだ。
「亮、叶哇。本当におめでとー!」
茉希ちゃん。
「ありがとう!でも、茉希ちゃんのおかけでもあるんだよー!やっぱり、家族っていいね!」
2人でキャーキャー盛り上がった。
「叶哇、亮をちゃんと高校に行かせてくれてありがとう。これからもよろしくね。叶哇。」
茉希ちゃんったらそんな事思ってたんだ。
「でも、あれは、亮ちゃんが本気を出したからだよー」
亮ちゃん。本当によくがんばったね。
最初の時は、私と一緒の高校に行くって言ってたの嘘だと思ってたんだ。
だって、亮ちゃんは、スポーツの推薦で、私立に行くと思ってたから。
バスケうまかったんだもん。
しかも、有名な監督から誘われてたし。
なんで私立に行かなかったんだろう。
もしかしたら、バスケがすごく上手くなってたかもしれないんだよ?
でも、ちょっとだけ嬉しかった。
一緒の高校に行くって言ってくれて。

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