春色の輝き
そして、2週間後。
私は、一時期は学校に行ってもいいってことになった。
「叶哇。また体がおかしかったりしたりしたら、絶対に言えよ。」
うん。ありがとう。
でも、時々強がっちゃうかもしれないけど、その時は、ごめんね。私にも私なりの考えがあるから。
「うん。ありがとう。」
でも、亮ちゃんの事が大好きなの。
「よし。じゃあ、帰るか。」
亮ちゃんが、ちょっと仕切った。
その場に居た、茉希ちゃんが、
「叶哇、私にも、いーっぱい頼ってね。」
こんなに愛されていいのかな?
嘘をついてまで病気の事を言わない幼なじみを……。
「うん。ありがとう。」
いつか、私が、なんとなくで、病気の事を言ってしまったら……。って考えなきゃだよね。
亮ちゃん、私ね、“白血病”なんだよ。
それでね、後、どれくらい生きれるかわかんないんだ。
明日死ぬかもしれないの。
それ聞いてどう思う?
……なんてね。ココロの中で聞いても聞こえないのにね。ふふっ
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