春色の輝き
これが恋。だとしたら、
私は、幼なじみの亮ちゃんに恋をしたんだ。
なんか、胸のモヤモヤが消えてる。
多分、引っかかってたのはこの事だ。
でも、亮ちゃんには、好きな人がいる。
私以外の人を好きなんだ。
そして、その人にこの夏告白をする。
まただ。モヤモヤが。
私の恋って、モヤモヤがいっぱいの恋……なのかな?
私が見てきた中だと、皆幸せそうだった。
あ、でも、苦しいこともいっぱいあった。
苦しくて苦しくて、しかたない恋もあった。
それでも、必死に足掻いて、足掻いて、足掻きまくってた。
私は、どんな事があっても思い続ける事ができる?
どんなに辛い恋でも?
あの、ベリーみたいにすっぱい恋でも?
ううん。迷ってるとか、私らしくないじゃん。
好きな物には、一直線の私でしょ?
バスケも。ヴァイオリンも。
ヴァイオリン?辞めたんじゃないの?
でも、あれは、イヤだったけど辞めた。
イヤだったら、やめなきゃいいじゃん。
今からでも間に合うかな?
コンクールの申し込み。
ショパンコンクール。
確か、もうちょっとで締切だよね。
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