春色の輝き

ずっと、諦めがつかなくて、スマホで調べて見てた。
そして、時々弾いてた。
「亮ちゃん、私ね、また、ヴァイオリンを始める。」
亮ちゃんは、優しい声で、
「そっか。どっか習いに行くの？｣
習いに……
「ううん！習いには行かない。自分で練習するの。」
また、優しい声で、
「そっか。じゃあ、1位目指せよ。応援してるから。」
キュン……
恋って、こんなにも、自分の気持ちが分かっちゃうの？
「うん。頑張る。これまで以上に。」
最後になるかもしれないから。
あ、そういえば、明日から部活だ。
明日も生きていれますように。
「ほら、ついたぞ。｣
ショッピングセンター。
「わぁーー♡このぬいぐるみかわいいー♡あ、この、レターセットもかわいいー♡」
白いうさぎのちょっと大きなぬいぐるみ。
モフモフしてて、ちょーかわいいの。
レターセットは、桜の模様がはいっていて、すごくかわいいの。
「それ、欲しいのか？」
亮ちゃんがいきなり聞いてきた。
「うん！かわいいって思って……」