春色の輝き
そして、教室。
「おっはよー!」
私は、大きな声で、あいさつをした。
皆が振り向く。
そして、皆が、私に抱きついた。
男子まで。
「わぁぁぁぁ!叶哇ぇぇぇ!」
泣きながらきたのは、愛琳だ。
「わぁぁぁ!寂しかったよぉー!!」
愛琳。
「なんで、休んでたの?」
……。知らないんだ。
私は、小声で、亮ちゃんに言う。
「言ってなかったの?」
亮ちゃんは、ちょっと後ろを向いた。
「あ、実はね、私、入院してたの。」
その言葉に、みんなが、唖然と、なる。
そりゃ、びっくりするよね。
「どうして!?」
愛琳も理由知らないんだ。
そうだよね。
だって、お見舞いに来てくれなかったんだもん。
「ちょっと、倒れちゃったの。だから、検査入院。」
皆の顔が、さらに、びっくりした顔になってる。
そして、次は、私の席の前の、橋本君が、問いかけてきた。
「……っ入院する程悪かったのかよ?」
言っちゃダメなんだから。
“白血病”なんて……。
心配は、かけたくない。
心配してくれないかもしれないけど……。
でも、ダメ。
「ううん!そんなに悪くなかったよ!でも、いつ倒れてもいいように、安静にしときなさい。って、お医者さんが言ってたって、いうくらいかな?」
< 41 / 51 >

この作品をシェア

pagetop