春色の輝き
最初にいたのは、赤髪の男子……。
ふ、不良!?
なんで不良が体育館なんかにいるの!?
「おぉー!亮!その子がマネージャー?」
向こうから話しかけてきた。
「り、亮ちゃん知り合い?」
亮ちゃんが、プッと、笑った。
「はい!この子が、今日からのマネージャーです!うん。っていうか、先輩。バスケ部だし。」
せ……ん……ぱ……い?
えぇぇぇぇ!!!!
っていうか、そうだよね。
一年生でこんな人見たことないし。
あんまり学校行ってない私にもわかる。
それに、よく見ると、部活の服着てるしね。
「野崎 叶哇です!よろしくお願いします!」
私は、いつも以上に大きな声で言った。
「俺は、竹中 葉矢人(たけなか はやと)よろしくな。かなちゃん♪」
か、か、かなちゃん!?
呼び方が……。チャラい……。
「亮ー。こんなにかわいい幼なじみがいるんだったら紹介しろよー。」
か、かわいい?
て、照れる……。
「先輩には渡しませんよ。俺の大事な幼なじみは。」
亮ちゃんが、ちょっとニコッと笑ながら言った。
うわっ。好きって気づいたばかりなのにこれ言わないでよぉー!
キュンー♡ってくるじゃん。
「葉矢人先輩って、呼んでいいですか?あ、それとも、やっぱり竹中先輩って呼んだ方がいいですかね?」
< 45 / 51 >

この作品をシェア

pagetop