春色の輝き
ガラッ
そこへ、コーチが入ってきた。
コーチの顔は、私でも知ってる。
だって、この人、結構有名な、バスケットボールの選手だもん。
この人に会いたくて、この学校を受験したって、言っても過言ではないもの。
「おー。野崎。今日からだったな。」
優しいなぁー。
でも、この人が試合に出た顔は、本当に怖い。
獲物を狙ってるヒョウのようだ。
速いし、シュートも100%中98%は入る。
選手って、言っても、高校の時だけどね。
今は、大学三年生。
そして、私達の高校に、コーチとして教えに来てくれてるの。
「はいっ!よろしくお願いします!」
マネージャーって、私1人だけ?
だよね……?
もう2、3人いるのかと思ってたけど……。
「よし。全員集まってるな。じゃあ、野崎、自己紹介。」
なんか、男子にこんなに囲まれるとか……。
なんか怖い……。
「えっと、野崎 叶哇です!私、幼稚園の頃からバスケが好きで……。ずっと、亮ちゃんと一緒に喋ってたんです。だから、皆さんともバスケの話をいーっぱい話したいと思っています!呼び方は、なんでもいいので、気軽に呼んでください!」
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