春色の輝き
「叶哇が、この世界から、いなくなったとしても、俺は、叶哇の事、一生大切に思ってる。例えば、記憶が消えたとしも、絶対に思い出してやる。」
亮ちゃん。ありがとう。
「ありがとう。やっぱり、亮ちゃんは、優しいね。」
そして、亮ちゃんもちょっぴりイジワルな顔をして、
「じゃあ、俺が、この世界からいなくなったら?」
……。そんなの絶対やだ。
だって、亮ちゃんは、私のどんなに大事な宝物より、ずっとずっと大切だもん。
「私だって、ずーっと大切に思ってるよ。だって、亮ちゃんがいなくなったとしても、思い出は、ちゃんとあるから。私だって、記憶を無くしたとしたら、絶対思い出してやる。絶対に。」
亮ちゃんは、太陽みたいに笑って、
「ありがとな。」
って言って、髪の毛をクシャっとした。
「あ、入学式始まるよ。」
今日から新しい事がいっぱいある!
楽しいことも、辛いことも。
でも、それを乗り越えて頑張っていきたい。
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