東高★男子サッカー部~私の仕事はマスコット
「へぇ、じゃあ言ってもいいんですか?自分達だって倉野の事何かの代わりにしてんでしょ?」
「カズ……何でそれ知って」
「…………別に」
「まさか……その事知って綾ちゃん脅してるのか?」
それが聞こえた後の事は……
あまり覚えてない。
「待って!!」
と、止めるお兄さんの手を振りほどいて……家までの道をただ走って。
我慢しようって思っても涙が溢れてくる。
私は代わり。
誰にとっても、キャプテンにとっても、結局ただの代わりなんだ。