東高★男子サッカー部~私の仕事はマスコット
迷路
その次の日。
私は初めて学校を休んだ。
とてもクラスで沢井の顔を見たり、サッカー場に行ける気分じゃなかったんだ。
サッカー部に誘われて、私でも役に立てるんだって毎日が楽しかったのに。
全然そんな風に思えないよ。
もう涙は枯れてしまっていたけれど、疲れた体が微熱を帯びて、だるさが全身を襲う。
全てを忘れるように、すっぽりと布団を被ると目を閉じた。
全部夢だったらいいのに。
もし……全部夢だったら、高校入学からやり直せたら。
それでもきっと、サッカー部にいる自分しか想像できない私は本当にバカだね。