東高★男子サッカー部~私の仕事はマスコット
いつだって私の事を心配してくれる梓に、もう隠しちゃダメな気がして……。
私は……梓にだけ、全部を話す事にした。
キャプテンの髪の毛が風に舞い上がって、横顔から私を見つめる視線に変わる大好きな顔を思い出しながら。
あの日、呼ばれて行った後の事。
マスコットのお仕事。
好きが募って、どんどん止まらなくなって……
「そしたら沢井が……」
沢井が、亮先輩が、私は代わりなんだって……話しているうちに、忘れようと思っていたあの言葉を思い出して
梓が頭を撫でてくれるから、その意外に豊満な胸でわんわんと泣いてしまった。