東高★男子サッカー部~私の仕事はマスコット
「みんな必死に頑張ってるの。夏の大会で今年も全国一になるんだって」
その為に、一生懸命応援してきたんだから。
思わず梓の服を掴んでいた手に力が入る。
「そう言うと思った。って事は沢井を止めるしかないね」
「卑怯な奴には卑怯で返すか……それとも正々堂々と勝負するか」
……一人でぶつぶつ言っている梓を見ていたら、あんなに張り裂けそうだった気持ちが晴れてきて
「梓、私キャプテンがやっぱり好き。だから……キャプテンが引退する時には私も辞めるよ。ちゃんと普通恋をする」
迷いの無くなった私に、梓は偉い偉い!と拍手をくれた。