東高★男子サッカー部~私の仕事はマスコット
誰かが来るかもしれないのと、話をしなければいけないと言う緊張感とで汗ばむ手を握るとキッと沢井を睨みつける。
予想外の私の行動に一瞬呆気に取られた沢井は、次の瞬間!!にやりと笑って私を教室の隅へと追い詰めようとする。
「代わり??」
「そうでしょ?亮先輩の言ってた事。私は誰かの代わり……だったんでしょ?」
「やっぱり聞いてた、か」
毎日沢井の家にお兄さんの友達として入り浸っている亮先輩がサッカー部だって知って、私の姿を見たらどんな反応をするか試したかっただけ……
それだけだったと沢井は笑う。
「だけど……」