東高★男子サッカー部~私の仕事はマスコット
「私は……その人に似てるの?」
「ん、少しだけな」
「そっか」
私だったら、凄く大好きだった人の面影を残した人を見たら……そう例えばキャプテンと離れてしまって、彼に似た人を見つけたら
そこにキャプテンを重ねずに見る事なんて、きっと出来ないだろう。
「だけど今は違うから。毎日見てるうちに、お前のが危なっかしくて、お前のが一生懸命生きてて……だけどその目は違う奴に向いてた」
世間では王子と呼ばれている彼に、こんな悲しい部分があったなんて……私は知りもしないで
-カシャ-
その時、二人の世界を携帯カメラのシャッター音が遮った。