東高★男子サッカー部~私の仕事はマスコット
「俺の……せい??」
「え?」
遠慮がちに紡がれた意外過ぎる言葉に、思わず喉が詰まる。
キャプテンのせいなんて……ありえない。
私の事嫌いになって……冷たくしたから??それにしたって、別にそんな……叱られた子供のような聞き方をするなんておかしいし。
「それとも……無理に誘ったせい??」
返事をしない私とキャプテンの距離が狭まる。いつもはバンドで止めていたから気付かなかった……季節と共に伸びた髪がその表情を隠す。
そして私も……こんな時なのに、その柔らかそうな髪と横顔に見惚れてしまう。