東高★男子サッカー部~私の仕事はマスコット
どうしよう。
恋愛上手なんかじゃないから、こういう時になんて答えたらいいのか分からない。
「あのさ……」
焼けた肌が更に近付き、顔が見えないぐらい……というか、互いの肩に顔が乗ってしまいそうなぐらいのあったかい距離。
「はい」
もう、こんなチャンス二度とないかもしれない。だからこくりと首をキャプテンにもたれかけさせて、おでこを肩にそっとつけた。
今日のキャプテンは優しいから……少しだけ、甘えさせて下さい。