東高★男子サッカー部~私の仕事はマスコット



マジで……カッコ悪ぃ。



さっきまで触れられていた小さな背中。こんなに近いのに……抱き締めても抱き締めても距離は縮まらない。



毎日顔を見れたら救われると思った。



だけど……下らない嫉妬に苛まれるだけで、かと言って突然休まれた昨日。余計に落ち着かなかったのは言うまでも無い。



本当は……そのまま、またあの薄くて、桜色をした唇を奪いたかった。



病み上がりなのに、無理してにっこり笑う倉野。



その顔があまりにも穢れなかったから……俺は何も出来なかったんだ。



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