東高★男子サッカー部~私の仕事はマスコット
全国大会当日
【潤SIDE】
試合当日の朝、最後の試合を前に眠れない俺が朝から一人でボールを蹴っていると……。
「早いな」
背後から不意に亮が現れた。遅刻魔でもさすがに今日は目が覚めたらしい。
「まぁ……眠れなくてな」
出来る限りの平常心を保って返事をする。コイツが倉野の事を気に入っていたのは知っていたが……最近の態度は目に余る。
サッカー場以外で触れていいなんて決まりはないハズなのに、それを易々とやってのける亮を嫌いになってしまわないように自分の気持ちに嘘をつく。
どんな奴であれ今は大切な仲間で……亮がいなければ今日の勝ちは無い。
そんな俺に……