東高★男子サッカー部~私の仕事はマスコット



「ひゃあっ!!」



「奈々子ちゃん??」



ぼんやりしていた私を現実に引き戻したのは大きな声。



そこには、しなしなと力が抜けて倒れそうになる愛らしいメガネっ子の姿。



「ゴメンね、まさかそんなイベントがあると思わなくってびっくりして……」



プリントを手に現実味が増したのか、合宿の事を想像したら急にフラついてしまったらしい。



「奈々子ちゃん……毅先輩の事そんなに??」



少し遠慮しながら聞いた私に話してくれた内容は、一途な2年間の片想い。




< 62 / 220 >

この作品をシェア

pagetop