東高★男子サッカー部~私の仕事はマスコット
「ひゃあっ!!」
「奈々子ちゃん??」
ぼんやりしていた私を現実に引き戻したのは大きな声。
そこには、しなしなと力が抜けて倒れそうになる愛らしいメガネっ子の姿。
「ゴメンね、まさかそんなイベントがあると思わなくってびっくりして……」
プリントを手に現実味が増したのか、合宿の事を想像したら急にフラついてしまったらしい。
「奈々子ちゃん……毅先輩の事そんなに??」
少し遠慮しながら聞いた私に話してくれた内容は、一途な2年間の片想い。