東高★男子サッカー部~私の仕事はマスコット



「へぇ……」



じわりじわりと肩を掴んだ手に力が込められるのが分かる。



制服の生地が傷みそうなぐらい強い、その細い体のどこにあったのかと思うぐらいの力。



「離して?」



「やだね」



どうして??



泣きそうな表情になる私の耳に聞こえたのは……酷く冷酷な声で



「本当に気付かなかったの?俺がサッカー場にいたって」



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