見えちゃうけど、好きでいて
「今日一日のスケジュールになっています」
秘書が正宗の座った机の上に一枚の紙を置いた。
「朝から会議か。何の会議だ?」
「新商品の紹介です」
「そうか」
秘書は一例をして部屋を後にした。
秘書が出て行ったあとすぐに「よぉ」と男が入ってきた。
「ノックくらいしろ」
「いいだろ、知らない仲じゃないんだ」
「仮にもお前の上司だ」
正宗は、眼鏡をかけながら言った。
「な、正宗。今日の会食俺も一緒に行くんだ。知ってたか?」
「なんで?」

< 25 / 86 >

この作品をシェア

pagetop