見えちゃうけど、好きでいて
「で?あの店になんかいたの?」

「え?」

「フィッティングルームから悲鳴が聞こえたからさ」

「あぁ……まぁ……」

苦笑いをしながら髪の毛を整えながらヘッドホンをする季衣。

「やっぱりそれは必需品なのね」

「これがないと、いろんな声が聞こえちゃうし……お店についたら、我慢するから、今だけは……」

「わかったわかった」

京香は、季衣の肩をポンッと叩いた。





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