拾ったワンコは御曹司!?…
「ミータオル入れるよ」
蒸しタオルを首の下に入れてくれる。
ああ… 気持ちいい…
トリートメントを洗い流すと
拓海はお疲れ様とシャンプー台を上げてくれる。
「どう? 気持よかった?」
頭皮のマッサージシャンプーもしてくれて
毛穴の奥までスッキリして気持ちいい。
「うん! 最高! 凄く気持よかった!」
「そう? 良かった」
シャンプーだけで1時間近く掛かってるけど
シャンプー台も良い物なんだろなぁ?
全然疲れていない。
カットスペースに移動すると
肩から腕そして掌や指のオイルマッサージをしてくれる。
凄いこんなにサービスしてくれるんだ?
だから人気のお店なんだね?
すると突然聞こえて来た声。
「なによ! 拓海、居るじゃない!?」
入り口の方から聞こえて来る声。
離れているここ迄聞こえるのだから
相当大きな声だと思う。
「安藤様、困ります。
他のお客様のご迷惑になりますので!」
スタッフに制されても
構わずこちらに近づいて来ようとする綺麗な女性。
どうしたんだろう?
「ミーちょっと待ってて?」
「うん…」
拓海は騒いでるお客さんの元へ向かい
その女性を入り口まで連れて行く。