拾ったワンコは御曹司!?…
鏡の中の拓海はとても不機嫌そう…


拓海は暫く話すとその女性は怒って帰ってしまった。

そして直ぐに私の元へ拓海は戻って来た。


「ミー待たせてごめんね?」


戻って来た拓海は鏡の中に居た不機嫌そうな拓海では無かった。


「良いの?」


「ああ大丈夫だよ」


いつもと変わらない優しい拓海。


「ねぇ? 

拓海ってお兄ちゃん以上に予約取れないんでしょ?

良いの? 急に私なんかがやって貰って?」


「問題ないよ」


拓海は腰に掛けているシザーケースから

ハサミを取り出しす。

指のマッサージの時も思ったけど

拓海の指って細くて綺麗。

拓海はハサミを繊細に操り

まるで髪一本一本に魔法をかけていくみたい。


鏡の中の私が… どんどん変わっていく…



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