拾ったワンコは御曹司!?…

「拓海…」


「ミーは俺の事は嫌いか?」


私は首を横に振る。

嫌いじゃない! 

初めてあった時

心配して探しに来てくれた時

嬉しかった。

拓海にご飯が美味しいと言われて

凄く嬉しかった。

私の作った料理を残さず

食べてくれる。

空っぽになってるお弁箱を見た時

本当に嬉しかった。

今日だっていつもと違う拓海に

ドッキュン!!とした。

拓海にシャンプーしてもらってる間

拓海の吐息を感じて

ずっとドキドキしてた。

拓海のハサミを持つ綺麗な指に

見惚れていた。

拓海に綺麗にして貰って

本当に凄く嬉しかった。


「でもね?… 拓海」


「分かってるよ。 

結婚の事は今すぐ返事出さなくて良い。

今の俺をちゃんと見て

ゆっくり考えて返事を出して欲しい。

俺もミーに言われた様に

Cougerの社員の人達が

ついて来てくれるように

頑張るからさ!」


拓海…


「ミーが返事を出せるまで

俺はいつまでも待ってるから、

暫くこのままの関係で居よう?」


「ありがとう」


それからの私達はなにも変わること無く

一緒に暮らしていた。


ただ一つだけ覗いては…





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