森下くんの恋愛事情
高梨さんは気にしない様子で席に座る。
高梨さん。朝からうとうとしている。
眠たいのかな。
「高梨さ「莉音ーー!おはよー!」
僕の言葉を遮ったのは、紛れもなく、
友梨で。
その叫びにびっくりしたのか、
高梨さんの肩が揺れた。
「お、おはよー。朝からハイテンションだね」
「うん、いいことあったの!」
「何あったの。怖いよ。
彼氏でもできた?」
「おぉー、莉音正解!」
「そっかー、今度しょーかぃ…」
「あっ、寝た」
暇だから高梨さんと友梨の話を聞いていたけど、
喋りながら寝てしまった。
なんでそんな眠たかったんだろう。