森下くんの恋愛事情
「だって莉音、朝から下駄箱に入ってたラブレター見ながら、
『今日、昼休みの告白終わったら、森下くんに告白…行こうかな』
とかなんとか言ってたから、
一応、新聞部の人に言ってみたけど正解だったね〜」
「ちょっと!それは言わない約束でしょー!
ってか、カメラさん来たの、友梨のせいだったの?」
新聞部の人を読んだのは、友梨らしく。
そのおかげで、僕は明日、ゴシップに振り回されるらしい。
ふと、友梨をみたら、携帯を見て
「そんなことよりもう時間が時間だけど…バスケ行かなくていいの?」
そしたら、高梨さんが青い顔をして、
下駄箱に向かってしゃがみこんでしまった。
…すごくブルーな雰囲気が高梨さんの周りに漂っている。
「結城先輩に怒られる!どぉしよう…」
高梨さんは思いのほかパニックになっているらしく、
下駄箱に貼り付いて離れない。
ついには、座り込んでしまう始末。
ユウキという人はすごく怖いらしい。
人事だけど…
「大丈夫だよ。莉音。ここには、悠李がいるじゃん!」
…は? っていうか、今更だけどココ女バスないよね?