森下くんの恋愛事情

「あのー、ごめんなさい」

「ん?どうしたの?」

「…立てません」

「えっ?」

「捻っちゃって。えへっ」

「えへっ、じゃないでしょうが。もう」

「えっ?ちょっ//重いから〜おろして//」

「暴れちゃダメ。傷の手当しないと」

「はい…//」


いわゆるお姫様抱っこをして、保健室へ行く。

校舎内には、幸い人がほとんどいないらしく、

誰にも合わなかった。

高梨さんは、恥ずかしそうに僕の胸に顔を埋めている。

こういうところもあるんだ。

かわいい。

保健室についても先生がいなくて、

何してんだって感じだけど、

開いてるだけまだいい。

快斗によれば、怪我したのにあいてなくて、

そのまま帰った奴がいるらしい。

それは、とりあえずおいておこう。

高梨さんをイスにおろして、
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