森下くんの恋愛事情
合唱部と男子バスケに至っては、顧問の先生がいないらしい。
部活の時間は意外と短く、
電車に乗る人でも家に帰ったら6時半前後。
寮も、あるものも、1ヶ月の値段が高く、
入る人は学年で20人くらい。
っていうか、メリットがない。
6時半というのは今の時期女子には辛いことらしい。
それでも、部活に入る人が多いのは、うちの学園が強豪校だから。
エスカレーターというが、外部に進学する人が多く、内申は大事らしい。
「でもね?蒼空先輩…あっ、2年の先輩に
『バスケ部のマネージャーいなくなっちゃったから
マネージャーやらない?どぉせなら可愛い子がいいと思って!』
って言われて♪」
「それで断りきれなかったと」
「だって蒼空先輩、可愛かったんだよ?
私的にはもろタイプだったの!
まぁ…恋愛には、発展しなかったけどね」
もろタイプとか彼氏の前で言われたら傷つくんだけど。
「心配してるの?大丈夫。
私は、森下くんのことが好きだから告白したんだよ?」