森下くんの恋愛事情
「ほら、莉音泣くな」
「悠李」
翔、兎希、快斗、玲音の順番で僕のことをせめてくる。
玲音に至っては、青筋が、たちつつある。
「そ、そう言うんじゃなくて!
…た、ただちょっと…恥ずかしかった…だけで」
「ホント?」
「うん」
「よかった。ありがとう」
ふわっと笑った莉音は、何回見ても心臓に悪い。
けど、可愛いんだよね。
「…おい、お楽しみのところ悪いけど、
…病院」
「ん?そうだっけ?」
「…病院」
「わかったー、
今日もご飯手伝ってね?
では、言ってまいります!」
「いってらー」
体育館をでていく二人の背中を見ながら、
「とうとうタメ口になったな」 ←結城先輩
「僕の、莉音…」
「なんで、莉音ちゃんと悠李の間はゆっくりに進むのに
莉音ちゃんと光輝は、しれーっと進んでるんだ?
そのうち、呼び捨てになりそうだな」 ←大我先輩
「大丈夫…多分。明日から歩き…だった気がします」
「よかったな」 ←結城先輩
「はい」