森下くんの恋愛事情
「ねえ、僕のことほっとかないで」
「あ、悠李いたんだ」
「そうだ、友梨。悠李と付き合ってたらしいじゃん!
私、聞いてない!」
「え、私言ったよ?去年、カフェで」
「…いってた、かもしれない」
えぇ!じゃあ知ってたじゃん。
「うわー、私って忘れっぽい」
「なんだ、知ってたじゃん」
「忘れてたって言ったじゃん」
「莉音はどうなの?」
「どうだと思う?」
莉音はニヤッと笑う。
「…いたんだ?」
「そりゃ、それなりに。
人並みに恋愛経験あるよ?」
「何人?」
「んー?どーでしょうねー」