森下くんの恋愛事情
1年がそんなこと言えるはずもなく。
少し有りがたかったのは、
3年A組の神木先輩じゃない方が結城先輩と交代していたこと。
結城先輩は、後ろから手をまわしてくれるからありがたい。
私のクラスは障害物競争だけですんだけど、
他のクラスは2回あるところもある。
お疲れ様でーす。
会議が終わって、体育館へ行く時。
神木先輩がよってきて。
「よろしくね。莉音ちゃん」
「よろしくお願いします。神木先輩」
「あれ?名字よびだったっけ?」
「いえ、あの頃と違って彼氏がいるので。
それに、あなたみたいな人の名前を呼ぶ必要はないと思ったので」
ホント、嫌だ。
泣きたい。
この人と喋りたくない。
面倒くさい。