森下くんの恋愛事情
そう言って、神木先輩は、私を机に押し付けた。
「ねぇ、3年前の続きをしようか。
あの時は邪魔が入ったからできなかったけど」
「やだっ、邪魔ってなんのことよ!」
「わかるでしょ。佐々木玲音とか言う奴だよ。
あいつ、どこからかしらないけど
俺の電話番号手に入れてタイミングよくかけてきた。
覚えてねぇの?」
「覚えてるわけない!あんたのことなんか嫌いなんだから!」
「莉音ちゃん、言いたい放題いうよね。
自分がどういう立場かわからないの?」
「いやっ、どいてよっ!」
「無理に決まってんじゃん」
顔が近づいてくる。
顔をそむけるけど、掴まれてもうどうしようもない。
「嫌だっ、助けてっ!」
「誰も助けになんか来ないよ。
残念だったね」
助けてっ、
助けてよっ、
___悠李っ!